生きた地球をまるごと体感!世界に誇るカルデラの島
島前カルデラは、エーゲ海に浮かぶサントリーニ・カルデラと並んで世界でも貴重な景勝地と言われています。
それは、日本海誕生や火山島だった時代から続く地球の大きな力が創りだしてきた絶景をいつでも目の当たりにできるからです。
隠岐・西ノ島は、その島前カルデラの三島のなかで一番大きな島として、美しい内海をたたえる最北西部に位置しています。
ここでは、地球の力が今も働いていることを実感できます。
島の北西側、外海に面した長い海岸線には、驚くような大自然の造形を目にします。
岩肌が露出した日本最大級の海食崖。深い海食洞。崩落した奇岩。離れ島。
西ノ島では、気の遠くなる長い時間をかけて作り出した生きた地球のモニュメントがそろっているのです。
ここは日本!?天空の緑の絨毯
日本海を北上する暖かい対馬海流の美しい海が、島に豊かな自然の恵みをもたらしてきました。
一方で、大陸からの冷たい風や寒流が流れ込むことで、より複雑で変化に富んだ生き物たちの暮らしを育んできました。
離島という条件が創りだした日本のどこにもない独特な自然の姿が、西ノ島にはあります。
例えば、島の北西に続く荒々しく削られた断崖絶壁群。
そのなかでも日本最大級の海食崖・高さ257mの摩天崖は、命を拒むような別世界の様相で私たちを驚かせます。
かたや、その頂きから見渡せる広大な斜面とカルデラの内海に向かって、がらりとその景観が変わります。
どこまでも続く美しい緑の草原と樹木の森が、海岸線のすそ野まで広がっているのです。地球の水平線を360度、
感じることのできる西ノ島の自然は、私たちを日本にいることを、一瞬、忘れさせてくれるかもしれません…。
世界でいちばん美しい…夕景の秘密!
西ノ島は、世界で最も美しい夕景の島と言われています。なぜだか分かりますか?
それは、一度として同じ空模様がないからです。果てしない水平線に頭を出した島に当たる風が、季節によって、
時刻によって、方角も、湿度も、強さも変わるために、雲の形を変幻自在に変えていきます。
日が傾き始める時刻から、太陽は、海と大地と空をキャンパスに染め上げていきます。
いくら眺めても飽きることがありません。
圧感!137億光年の星たち
島前三島を取り囲む日本海…、その海には、漁船や夜光虫以外、夜に光をだすものがありません。
ですから、晴れた夜には満天の星が輝いています。
夜の西ノ島…、ここでもまた絶景を楽しむことができるのです。
一歩外に出て、137億光年の星たちを堪能してみませんか!そして宇宙とそっと触れてみるのも、
西ノ島ならではの醍醐味のひとつです。